昨年からの異常な暖冬が続いています。この影響で新芽の萌芽も早まりそうです。このような年は、早く芽を出すため本当に霜害対策が重要になっていきます。
施肥も重要ですが、もう一つ重要な遮光!
今では、黒いネットで簡易に遮光できる時代になりましたが、この本ず簀(ホンズ)遮光がモデルとなり研究開発され、現在の簡易式黒ネット棚式二段階遮光となりました。
昨日、防霜対策と茶園を段階遮光していく準備のため、茶園に設置してある棚の上に葦簀(ヨシズ)を上げ、本簀(ホンズ)栽培の第一段階です。
葦簀(ヨシズ)は、琵琶湖湖畔に生息する葦(ヨシ)を、一本一本編み上げ規定の大きさにし、作り上げます。
この葦簀(ヨシズ)の上に藁(ワラ)を置き、新芽の生育を観察しながら葦簀(ヨシズ)を広げ、藁(ワラ)を振り段階遮光していきます。
旨味成分のアミノ酸を新芽に集積させるとともに防霜と渋味成分を少なくさせていく、宇治の先人様から受け継がれた伝統被覆栽培です!!